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ゆるめの日常

本『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』

ぼくたちに、もうモノは必要ない。という本を読んだ。最近物欲が出てきてしまって、でも増やしたら後悔するだろうし‥という葛藤があり、落ち着きたくて買ってみた。

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -

ミニマリストである佐々木 典士さんの、マキシマリストからミニマリストになるまでの過程や、思考や行動の良い変化、なぜモノが増え続けるのか、断捨離の心得などが書かれている。

この本で面白かったのは、著者がもともとミニマルとは程遠い生活をしていたことだった。マキシマリストだった頃どういう思考でどういう生活であったか、また、それから断捨離を続けてミニマリストになってどうだったかなど、劇的な変化や差が詳しく書かれているので、「どうせ最初からスッキリ気持ち良い生活してたんでしょ?いいよね〜」などと感じることがない。私も3年近く前までは部屋がめちゃくちゃで、ものを減らしてから徐々に楽になっていったので過程には共感できるし、さらに減らしたらもっと快適になるのかな〜と、その先のことにちょっと楽しみな気持ちが持てる。

「ものを減らす」後押しだけではなく、「増やす気がなくなる」内容にもなっている。ものはかつてただの道具だったはずなのに、今は逆にものに縛られて(ものの管理とかものを意識するエネルギーとかで)ものに所有されている、という考え方が新鮮で確かにそうだなと思ったし、見栄や他人の価値観に左右されていないか?と改めて身の回りを見直すきっかけにもなった。

今、また少しずつものを減らしていて、増えるよりは減る割合のほうが多くなるようにしている。べつにミニマリストに憧れているわけではないし、断捨離をすべての人に勧めるつもりはない。ものが多くても自由に楽しく生きている人はいっぱいいるはずだし、だからこの本やミニマリストについて賛否両論が分かれるんだと思う。それはひとそれぞれの価値観だからべつにいいと思っている。ただ自分は、そのままではしんどかったし、何したいかわかんないし、色々うまくいかないし、とひたすらごちゃごちゃしていたのが苦しくて、消去法で煩わしさを潰していくしかなかった。断捨離は目的ではなく手段。


断捨離といえば、こんまりこと近藤麻理恵さんの「人生がときめく片づけの魔法」という本も読んだことがある。こちらはミニマリストとかそこまで極めるスタンスではない。まずはざっくりやってみるか、と思えて、自分にとっては片付け含め断捨離の入門となった本だった。何を捨てて何を残すかの考え方・決める力が徐々に上がっていくかんじがする。断捨離に興味があるけど簡単に捨てられないとか、ハードルが高く感じている人に良いかも。