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絵と写真とゆるくてシンプルな日常

【本】Webデザイン・コミュニケーションの教科書

Webデザイン・コミュニケーションの教科書を読んだ。

Webデザイン・コミュニケーションの教科書

Webデザイン・コミュニケーションの教科書

良いWebデザインをするために、ディレクターやその先のクライアント、プログラマーやエンジニアなどの実装を行う人たちとどうコミュニケーションをとればいいかとか、伝わることや使いやすさなどを考慮したデザインの解説など。経験の浅いWebデザイナーや、どちらかというと分業されている環境を想定して書かれている。

チームや発注者とのコミュニケーション

デザイナーは単に指示通りに作業したり見た目だけをつくるんじゃなくて、まず仕事を振ってくるディレクターにもっと歩み寄って精度を上げていけるように、考えることややるべきことが色々ある。

ディレクターがワイヤーを書いたりテイストを考えたりの段階でデザイナーは待って暇していて、指示されたらされたで不満や疑問を持ちながらそのままやるんじゃなくて、ディレクターの仕事だとなんでも切り分けず、早い段階でコミュニケーションをとっていこうと。

たとえば、参考サイトをいくつか挙げられてこのバラバラのテイストで数案欲しいと言われたら、そもそもなぜそんなに幅が広いのか、目指したいことやターゲットが明確になっていないからブレているのではないかと感じる疑問をちゃんと伝えよう、そこが明確になっていると、同じ数の案を出すにしてももっと角度の高い提案ができるとか。ディレクターが書いてくれたワイヤーが、仕様や要件を示している程度で必ずしもユーザーの使い心地を考慮できているとは限らない、デザイナーだからこその気付きやわかることもあるのだから、そこはちゃんとすり合わせていこうとか。

実装担当とのコミュニケーションについては、どういう機能が作れるとか作れないとか、デザイナーやディレクターだけの感覚で突っ走らないでちゃんと相談しましょうねと。そういうのを円滑に進めるためにも、デザイナーがプログラム書かないにしてもどういうことが実現できるのかとかの技術を知るのは大事。Ajaxってなにができるのとか、Cookieを利用してこういうことができるとか、技術的なことに軽ーく触れている。詳しいことは専門の本とかで深掘りしたらいいと思う。

ユーザーとのコミュニケーション

Webサイトを使ってもらうことはユーザーとのコミュニケーションであって、ちゃんとわかりやすく伝わるように、と配慮することが紹介されている。

そのリストに表示する項目ってユーザーの行動と目的に合ってるか考えようねとか、読み込み中ならその状態がわかる表現にして、ユーザーの不安や疑問をなくそう、みたいな行動の流れ的なことや、紙のデザインはなぜそのままWebで通用しないのかとか。視覚的な表現については、伝わるアイキャッチ画像の作り方やパーツの表現の仕方なども書いてある。ただ、2014年の本なので、質感表現については少し古かったりするけど、考え方としては今でも普通に参考になる。Webデザイン始めたばかりの人なら特に。

全体的な感想

うまくいかないやりかたを元に改善したコミュニケーションの解説がしてあったりして、「ああわかる‥」とグサッとくることがちらほら。 自分自身Webデザインの経験は深いとは言えない(スマホアプリとソシャゲのデザインはやっていたのでビジュアル作成面でいうと初心者ではなかったけど)くらいなので、これから気をつけていくことを学べた。

分業の状態を想定して書かれているので、分業ならではのもどかしさや壁が想像できてしまう。もちろん、得意分野に集中できるとか、分業の良い面もあると思うけど。私は現職では分業ではなくワイヤー・デザイン・コーディングも少しやっているので、この一年でやることの範囲が増えて覚えることもまだまだあるから端から見れば大変そうかもしれないけど、エンジニアともコミュニケーションとりやすくなってコミット感が徐々に増えてきたし、職種や関係の壁を取り除いていけるのは有意義で楽しいことだと思う。

レビューにも書いてあるように、デザイナーだけじゃなくて発注者側も理解しておくと、より進行がうまくいくようになりそう。