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絵と写真とシンプルな生活

受け身でいると振り回されがち

自分はなんでこう振り回されるんだろうと思うことが多くて、本や読んだり人と話したりネットでいろいろ見たりして原因はいろいろあるなと思ったんだけど、その中の一つとして「受け身でいること」は大きいと気付いた。これは社会人になってから顕著になった。

最初に勤めた会社で社会の恐ろしさや「なんて自分はダメなんだ」という意識が根強く自分の中に残ってしまい、それ以降「何も取り柄のないダメな自分」をなんとかしなければと思い、相談が来た仕事はほとんど断らずにジャンル問わずに受けていた。初めてのことはわからないことだらけなので、調べながら遅くまで残って進めたり、家に帰ってからも寝るまで勉強していたりで、あまり自由に過ごしていたかんじではなかった。

それが苦ではないつもりだったけど、休日はおそらく疲れからひたすら寝ていたり、体調を崩して何日も休むことになったりして、振り返ると健全ではなかったように思う。ただ、できることが増えるのは楽しかったり嬉しかったり、仕事を頼んでもらえるようになっていったのが嬉しかった。ダメな自分から成長できていて、必要とされている実感があったから。

でも次第に、「この人に頼めばなんでもやってくれる」「とりあえずなんとかしてくれる」雰囲気や、なんの軸もなく話し合いすらしてないのに「デザイナーだったらなんとかできるでしょ?」と押し付けられるようになってしまい、周りの人は早く帰っているのにキャパオーバーな私に多く仕事が回ってくることが増えてきた。会社に泊まることも増えた。頼られている感覚から、いいように使われている・他人事に扱われている感覚になっていき、どんどん嫌になっていった。

でも、今思うとそれは自分が受け身だったからというのが大きい。とにかく少しでも役に立たなきゃという焦りや恩返しのつもりでやっていたけど、自分を会社に捧げていただけで、自分の意志とか幸せとかを考えていなかった。

もちろんいろいろなことをやったから視野が広がったり、今まで関わりのなかった分野の人と関われるようになったりもしたので、良い面はあった。あったけど、ずっとそのまま受け身でいると、使われっぱなし・流されっぱなしで、自分のことを切り捨てて周りの希望に応えて捧げるだけになる。

これは、自分がそうだったし、友達の話を聞いたりネットで悩んでいる人のツイートやブログを見ているとそういう傾向があるように思う。とにかく目の前のことにがむしゃらになってやっていた新卒の頃はそんなことで悩みすらしないけど、アラサーあたりでそういうのが目立ち始めているかんじ。

長年受け身を貫いていたら、いきなり「今から受け身やめます!」っていうのは難しい。会社で急にわがままを言うなんてしにくいし。でも、このままが苦しくてつらいなら、できることから変えていかないと一生このまま苦しいと思う。

だからせめて、最近は少しずつではあるけど意識的に意思表示をするようにしている。断りたいことは断るし、好きなことにはごまかさず好きって言ったり、漠然としていることでもやりたいことや興味のあることを人に話したり。やるようになってから、今まですごく自分を押し殺して過ごしていたり、好きなことややりたいことがわからない自分を正当化して、忙しさに甘えてきたんだなと感じた。

これだけで簡単に人生が大きく好転するわけではないけど、意思表示のちょっとした訓練となれば、今後の自分のために役に立っていくんじゃないかと思ってる。意思表示してる人なんてたくさんいるわけで、私が少しくらい意思表示をしたところで、私だけが超わがままで迷惑な人間となるわけではないだろう。