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ゆるめの日常

本『服を買うなら、捨てなさい』

服を買うなら、捨てなさい

服を買うなら、捨てなさい

母から送られてきたので読んでみた。スタイリストの地曳いく子さんの、服との向き合い方の本。

タイトルだけ見て、断捨離系の本かと思って「断捨離系は結構情報得てるし実際捨ててるし、もう服はだいぶ手放したしな〜」という気持ちだったのだけど、単に捨てることだけにフォーカスしたものではなかった。手放し方はもちろん、おしゃれな人は少ない服で充分な生活をしていること、どういうワードローブが理想か、買い物の心得などが詳しく書いてある。

個人的に意外だったというか、そういうふうに前向きに考えていいんだと思えてよかったのは、「ワードローブは偏ってていい」ということ。偏ってるのは非おしゃれというわけじゃなく、その人が似合うものをわかって得意分野を極めていて、それがその人のスタイルになっている、という考え方。今まで「レパートリー増やしたほうがいいいいかな」とか「似たような服買っちゃってるなー」とか思って、あまり持ってない雰囲気のものを増やそうとしていたことがあったけど、べつにそうしなくていいんだと思えた。これを頭に入れておくと「無理に減らす、もったいないけど減らす」ではなく自分らしい生活に向けて「前向きに減らす、入れ替えていく」ことができそう。

地曳さんの、素敵に歳を重ねていこうというスタンスがとてもかっこいい。素敵でいることは自分自身良い気分で過ごせるし、周りの若者にも希望を与えることができる、というのは本当にそうだなと思う。つまらなそうな大人を見て子供は今後の楽しみを見出せないと思うし、不仲な夫婦をずっと見ていたら結婚に対して良いイメージなんて持てない。良い状態でいることが自分のためだけでなく周りの人のためにもなるのなら、そのためにもちょっと頑張りたいなと思える。

内容的に30代以上向けっぽかったけど、20代後半の自分が読んでもとても参考になった。服を減らしたいけど重い腰が上がらない人や、服をたくさんだったりいいブランドのアイテムをもっているのにしっくりこない人におすすめ。

自分は大しておしゃれでもないので服に関して意識の高いことを言うのはちょっと気がひけるけど、自分に合うものと心地よく過ごしていけるようにしていきたい。