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ゆるめの日常

退職していました

ひと月ほど経ってしまって今更なのだけど、一年半ほど務めたWeb制作会社を退職した。 ほとんど見た目部分を作る&閉鎖的環境で過ごした超世間知らずデザイナーだった自分からは想像もつかないほどの経験をさせてもらった。

ちゃんとした退職エントリというよりは、区切りとしての記録です。


その前の会社ではアプリやソーシャルゲームなど小さい画面や素材のデザインが主だったので(あとは社内の紙モノも割と自分がやってた)、Webデザインの経験が豊富というほどでもない状態で入社して始まった。それから、HTMLとCSSがなんとなくちょっとわかる程度だった状態からSassやJadeを使ったコーディング、ほとんどまともに触れたことがなかったjQuery、エンジニアに聞きながらRails、慣れるまで「何これ意味わからんコワイ…」と思いながらGitを覚えたりと、たくさんのことを教えてもらった。黒い画面への恐怖心もいつしかほとんど薄れていた。

そもそもコミュニケーションツールやタスク管理ツールその他便利なWebサービスなども馴染みのなかった英語のものばかりだったりMacの効率的な操作の仕方も全然知らなかったり、ただの情弱ってかんじだったので、もう作業以前の基本からしょぼかった。今当たり前に便利に使っているものや行っていることが全くできていなかったので、恥ずかしい話これだけでも大きな収穫と言えてしまうレベル…。

あとは、そういう作業面ではない部分も。受託の会社なので打ち合わせに行ったり、クライアントと直接連絡をとったりするのは、今までの会社ではほとんどしていなかった。ビビりの私には最初はとても重かったけど、徐々に無駄な緊張は減っていった。プライベートでのやりとりにも活きている。

実務以外にも会社にしてはちょっと珍しいと思うのは、人数が少なかったこと。多かった時で6人だった。事務の人がいないので、買い物や移転に伴う家具選びなどもやったし、自分たちで物を選べる楽しみも少しあった。掃除も自分たちで行っていた。

入社してからは得意なことよりも不慣れなことや苦手なことのほうが多く楽ではなかったけど、何も経験せずに過ごしていたら職種的なスキルだけでなく人間的にも今頃少しも厚みがなかっただろうなと思うと、短い期間とはいえ働くことができてよかったと思うし、働かせてくれたことに感謝しています。


退職した理由は、社内での方向性や価値観の違いや、同僚の転職や上司の独立、さらに自分自信が迷走し始めたことに気付くなど状況の変化のタイミングが重なり、一旦休んだり自分自身とじっくり向き合う時間を作ろうと思ったからだった。

今は、すぐにフルタイムで残業でも徹夜でもいくらでもバリバリやってやんぜってくらいの意気込みの仕事探しはしていない。ご縁があれば是非、というかんじだけど、今まで生きてきたなかでの決断のタイミング時に感じた直感みたいなのがない今の状態で、無闇に転職活動をするのはあまり得策と思えず。今は休息期間ということにしている。そのうち動く時は来るし。

そんなかんじで今は自宅警備をしている。最初は心身の状態が悪くこのまま腐っていくのかと落ち込んでいたけど、自由に過ごしていたらそれなりに回復してきて最近はわりと平穏に過ごせている。健康面、最低限は現状維持、なるべく向上を意識して過ごしたい。

転職どうこうとか現実的なメイン収入の話はちょっと置いておいて、まだ具体的にどうこうではないけど、デザインのように今まで得たスキルや、はじめたばかりの好きなことも複合的に活かしたやりがいのあることをいずれできればいいなとは思ってる。今は雀の涙程度だけど、始めさえしなければ一生何もなかったわけだし。

なかなか気持ちの整理がつかなくて書けなかったけど、やっとひと段落した気がする。ブログは、直近は好きなことやもの、絵をもっと気軽にあげていきたい気持ちがあるので、ボリュームのない日記が増えるかもだけど、好きなように続けていきたいのでよろしくお願いします。

(あまりがつがつとお金を使えない状況ではあるとはいえ、ずっとケチって引きこもっているのも心身だけでなく経験や視野的にもよくないので、行動範囲近そうなお知り合いの方は軽くランチくらいでしたら誘ってくれたりすると嬉しいです。渋谷付近は特に行きやすいです)