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ゆるめの日常

勤務がはじまった

正式に所属しているというわけではないのだけど、ある会社のWebメインの部署に入れていただいて二週間経った。完全にニートしていたわけではないものの引きこもっている期間が地味に長くなっていたので、いきなり毎日ちゃんと通勤できるだろうかと少し不安だったのだけど、意外と大丈夫だった。むしろ、人間の生活をやってる感を得て少し健全になった気がする。

会社の規模やレベルはもちろん、アラサーにして初めてのデザイン会社というのもありひたすらビビりながら入社したのだけど、とても良い意味で普通に接していただけて本当にありがたい限り…。年齢に対しての経験値的な自信のなさなどがなければすぐに馴染めていたと思う。

今まで、DTP1年、モバイルコンテンツ4年(一番長いのに正直絶望的に薄い…今思えば肩書きだけの素材屋というかんじだった)、Web1年半と、広義で職種だけ言うと一応数年デザイナーをやっていたわけだけど、いかに自分が無知であるかを痛感する毎日。Webやデザインに関してわからない用語がたくさん耳に入るので、会話についていくだけでもハードルが高い。今まで私はなにをやっていたんだ…と思ったけど、業務よりも人間関係の悩みや長年のコンプレックスに引きずられて、それを克服する過程に時間を割きがちだったんだよな、と思い出した。まあそれがあって色々と好転しはじめて今があるので、自分には必要な時間を使っていたとは思うんだけど。好転した先でやっと不毛な悩みがほとんどなくなり「つくる」ことに向き合う土台がやっとできたのかな、と思う。自分が今こうして普通に歩ける土台ができた時点で、周りはすでにベテランなので、まだまだ壁は大きい。

歳も歳なのでなかなか厳しい状況なのだけど(人から厳しくされているわけではない)、30代になったら人に教えてもらうハードルがめちゃくちゃ上がると思うので、変にプライドとか持たずに教えてもらえている今の状況は、もう最後の機会な気がする。だから、残り少ない20代を本当に大事にしないといけないと、より感じる。

そういえば、前職と同じ職種で次の職場に行くというのは初めてで、ほぼ未経験から一年半だけとはいえ、やってきたことがそのまま引き継げているのは嬉しい。Gitもコーディングも開発環境のことも少しでも触れていなかったら、今の会社でやることに手も足も出なかったはず…経験がないと話すら通じなかったと思う。あと本当にドン引きレベルで世間知らずの機械音痴だったので、効率化のためのMacの設定や制作に便利なツールなども使うようになって、自分でも情報を追うようになったことなど、そのへんの肌感覚が変わっていくきっかけをくれたことに本当に感謝しかない…。まだ自分の技術はコレだとはっきり言えるものはないし何年もかかってしまっているけど、性に合わないことは逃げではなくきっと選択として回避できるようになっているので、これから徐々に方向は見つけていけるのではないかと思う。

毎日凹んでいるけど、それは今は嫌なことや傷つくことではなく、気付きや学びとか大事なことでプラスのもとだと捉えてる。課題があるぶん成長の可能性があるわけだし、それをクリアしていくことで今後どうしていくか考える材料にもなると思う。こんなに運が良く貴重な機会はそう何度も訪れないことだと思うので、そこに居られる間に、そこでしかできないこと・見られないことをしっかり焼き付けて糧にしたい。